カロリーはどれくらい摂ればいいのか?

糖質制限食では摂取カロリーを、さほど気にする必要はありません。
一応の目安としては、厚生労働省の『日本人の食事摂取基準(2015年版)』の「推定エネルギー必要量」が参考になります。
推定エネルギー必要量とは、その人が食事から摂るべきカロリーのことです。
必要な摂取カロリーは次ページの表のように「身体活動レベル」(日頃の活動量)に応じて3つの段階を目安とします。

身体活動レベルI(低い)=座ったり寝たりしている時間が大半を占めている人
身体活動レベルII(普通)=仕事や家事を日常的にしている人
身体活動レベルIII(高い)=農業や漁業など肉体的な労働が多い人やアスリート

推定エネルギー必要量(kcal/日)

全体の8割の人は、摂取カロリーをあまり気にすることなく、糖質制限をするだけで内臓脂肪を減らせますが、残りの2割の人は例外的に多少のカロリー制限が必要になることもあります。

1割は基礎代謝が異常に低いケースで、大半は女性です。
過去にカロリー制限とリバウンドを繰り返して筋肉量が非常に少なくなっているため、基礎代謝が異常に低いケースが多いです。
こういう人は、摂取カロリーを1日100~200kcalほど減らしてください。

残りの1割は極度の大食いのケースで、糖質が少ないナッツは食べてOKだというと、間食に2袋でも、3袋でも食べてしまうような人のことです。
糖質制限をすれば、お腹いっぱい食べてもいいとはいえ、極度の大食いは要注意です。
身体活動レベルも低い人は、摂取カロリーを普通にしましょう。

(次回へ続く)