「目の前の仕事とビジネス会食、どちらが優先?」
この質問に、もし「仕事が優先では?」と考えたとしたら、「あなたは大きなチャンスを逃してしまっている」――そう語るのは、『Sales is』を執筆した今井晶也氏だ。今井氏は、ビジネス会食をおろそかにする人は、「短期的な成果しか追えていない」「長期的な視野で成果を最大化することを考えれば、本来、優先順位を間違えることはない」と語る。なぜ、令和の時代になってもそこまでビジネス会食が重要なのか? 『ビジネス会食完全攻略マニュアル』で「会食を制する」ノウハウを余すところなく記した会食専門家・yuuu氏との対談で「ビジネス会食に力を注ぐべき本当の理由」お送りする。(構成=ダイヤモンド社・榛村光哲/執筆=菱沼美咲)
「会食よりも仕事が大切」と考えるのは危険
――新入社員や若手からすると、正直「会食よりも仕事が大事」と思ってしまいます。
今井晶也(以下、今井) うちの社長と新入社員が懇親会をしたときに、会のはじまりの段階で参加者の半分くらいが来てなかったっていう話を聞きました。
聞いたら、新入社員がみんな「自分の仕事が終わってから参加した」と言うんです。昔だったら先輩が「先に行ってろ」と伝えてくれる場面だったのに…。こういったマナーの部分が伝わっていない今のほうが少し怖いなと思います。トラブルが起きそうだなって。
yuuu 会食がコロナで結構減ってしまって、会食の当たり前やマナーみたいなものが伝わっていないのかもしれません。『ビジネス会食完全攻略マニュアル』を執筆しながら思ったのが、「ビジネス会食は業務じゃないのに、なんで業務外のことを優先するんですか?」にどう回答するか、という問題です。会食って業務外なのでお給料が出ないじゃないですか。「それなら給料出せよ」という反論もありえますよね。