まるで“浮き輪”のようなお腹まわり・・・このポッコリお腹をなんとか凹ませたい。
でも、「あんまり頑張らずに」ってのが人情ですよね。
運動すれば痩せるのはわかってる。
けれど、それができない。やりたくないんですよね。
わかってます、わかってますとも!
その体脂肪、運動ナシでも落とせる方法を教えましょう。
1日3食を規則正しく食べるのが健康的とされています。
そう学校で指導されたという人も多いですから、1日3食が当たり前だと思っていることでしょう。
しかし、1日3食が健康にいいという証拠はどこにもありません。
私自身はもう35年以上1日2食で超健康体です。
これは、人類の歴史をさかのぼってみればわかることです。
人類の歴史は700万年であり、米や小麦などの農耕を始めたのは1万年前、それ以前の約700万年は、狩猟・漁労・採集の日々を送っていました。
そんなご先祖様が、1日3食をきちんと食べていたと思いますか?
獲物が手に入ったときにたらふく食べて、それ以外は何日もひもじい思いをするのが当たり前の生活だったはずです。
人類の歴史は、飢餓との戦いだったのです。
1万年前に農耕を始めて定住するようになり、ようやく食べ物を貯蔵できるようになり、定期的に食事ができるようになりました。
それでも、1日3食は食べていなかったに違いありません。
それだけ豊富に食べ物がなかったからです。
日本人は長い間、1日2食が普通でした。佐伯栄養専門学校の星屋英治氏によれば、少なくとも江戸時代までは1日2食でした。贅沢な暮らしをしていると思われがちな貴族社会でも、1日2食が普通だったのです。
宮中における日々の行事などを記した後醍醐天皇撰の『日中行事』には、「朝の御膳は午の刻なり。(中略)申の刻に夕の御膳まいる」という記載があります。
「朝食は午の刻(正午)で、夕食は申の刻(午後4時)だった」ということです。
朝起きてひと働きしてから、正午くらいに朝食を食べ、もうひと働きしてから、日が落ちる前に夕食を食べて眠る――これが自然な生活リズムだったのでしょう。
鎌倉時代以降、武士の間では戦でのエネルギーを補給するため、1日3食にする者も現れましたが、これは例外的。庶民や貴族は、ずっと1日2食だったのです。