中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の痛みは必ずしも小米科技(シャオミ)の利益とはならない。中国のスマートフォン(スマホ)大手の小米科技(シャオミ)は、トランプ米政権にファーウェイのような標的にされることはなさそうだ。しかし、ライバルであるファーウェイの苦境が同社に追い風となる公算も小さい。シャオミが20日発表した1-3月期(第1四半期)決算は、競争激化が続く業界で十分な利益を上げる確かな方法をいまだに編み出せていないことを浮き彫りにした。米商務省は先週、ファーウェイのサプライヤーに特別な取引許可を取得することを義務付けた。これを受け、米グーグルはファーウェイの端末向け一部サービスを制限すると報じられた。世界2位のスマホメーカーであるファーウェイの端末は、グーグルの携帯端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」に依存している。国外のユーザーにとってはアプリストア「グーグルプレイ」などのサービスも欠かせない。