パット・シャナハン米国防長官代行など複数の政府当局者は21日、イラン情勢について議会に説明し、米軍の中東派遣を受けイランの脅威が後退しているため差し迫った軍事衝突の可能性はないとの認識を示した。議員らへの説明は機密扱いで行われた。イラン情勢について、連邦議会の全議員を対象に説明したのは、米政権が約2週間前にイランからの攻撃が差し迫っていると明らかにして以降初めて。政府はこうした脅威を受け、空母打撃群や複数の爆撃機をペルシャ湾に派遣した。議会指導部や一部議員はイランを巡る問題について説明を受けていたが、カヤの外に置かれた他の多くの議員からは不満の声が上がっていた。下院軍事委員会のアダム・スミス委員長(民主、ワシントン州)は「われわれが起こした行動の結果、従来よりもイランの脅威は後退したと伝えられた」としつつ、「さまざまな場所で多くのことが起こっているため、現時点で緊張が収まったとは判断しづらい」と語った。
イランの脅威後退、軍事衝突の切迫ない=米政権
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