台湾経済界では、SUWAの中国メンバーが離脱する可能性により、JDIが新たなスポンサーを探し始めている話で持ち切りだ。「私は出ない」と述べた郭氏の言葉は、裏を返せば関心の表れでもある。

 JDIとSUWAの金融支援交渉で最も大きなハードルだったのが、JDIと米アップルの“不平等”契約の存在だ(下図参照)。

 白山工場(石川県白山市)をめぐって、アップルがJDIに課している借金返済の条項があまりに厳しく、台中連合はJDIに見直しを要求した。この借金は3月末の残高が約1000億円。返済原資はアップルの注文で、アップルが注文を絞ればJDIはたちまち資金繰りに行き詰まる。

 それによって、JDIの現金残高基準や毎四半期の返済が滞れば、アップルは全額の即時返済を求めることができる条項がある。これでは、せっかく台中連合が600億円を注入しても、アップルの意のままに資金が流出してしまう恐れがあるのだ。