最初はツッコミ役だった!
ギラギラしていた若い日の岡村

「NSCの最初の授業で受講生たちに自己紹介をさせていた時、100人以上が手を挙げた中で、なんとなく最後に指名したのが相方の矢部くんでした。それで矢部くんがしゃべりだそうとした瞬間に、離れて座っていた岡村くんが勢いよく立ち上がり『岡村隆史です』と答えて、矢部くんが『お前、ちゃうやろ!』と本気でツッコんだ。それで一気に教室の空気が変わったんです」

 この時の“一発かましてやった!”という岡村の凛とした表情を、本多氏は今でも覚えているという。鮮烈な印象を残した岡村は、数多くの生徒を指導する本多氏にとっても忘れられない生徒となった。

「ギョロッとした目で私を射抜くような鋭い視線で見つめてきた時、ワクワクする気持ちになりました。根拠は何もありませんが、あふれるオーラを感じて、直感的に『この子は売れる!』と確信したんです。初授業であのインパクトを超える生徒は、まだひとりも会っていません」

 一目見て、岡村隆史に並々ならぬスター性を感じとっていた本多氏は、今日の「ナインティナイン」を生み出した張本人でもある。結成当時、ナインティナインは岡村がツッコミ、矢部がボケという立ち位置。そんな2人のボケとツッコミを逆にしたのは、本多氏の一言がきっかけだった。

「自己紹介の後、2回目の授業でナイナイのネタを見たときに、岡村くんのキレのいい動きを生かすためには、おっとりとしていて本来ならツッコミにそぐわない矢部くんをツッコミにしてでも、岡村くんをボケにする方が売れる!と確信した上での指摘でした。まあ僕が言わなくても、いずれそうなっていたと思いますけどね(笑)」