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「ゲームなんて時間のムダ」。そう感じる大人は少なくないだろう。だが、ゲームが必ずしも悪影響ばかりをもたらすとは限らない。娯楽としてだけでなく、教育や医療、ビジネスの現場でも活用が広がる“真面目なゲーム”は、私たちに何をもたらすのか。その思いもよらない効果を探っていく。※本稿は、スタンフォード・オンラインハイスクール校長の星 友啓『なぜゲームをすると頭が良くなるのか』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。
適度にゲームをすることで
メンタルも自己肯定感も向上
ゲームのやりすぎとネガティブな結果に相関がある一方で、適度なゲームはポジティブな影響をもたらすことが科学的にも確認されてきました。
ゲームを適度にやることで、ゲームを全くやらない場合よりも、成績が上がったり(注1)、メンタルにもいい効果が出てくるという報告も積み上げられてきています。
たとえば、適度なゲームプレーは、ストレス解消はもちろん、ポジティブ思考や、メンタルの安定、自己肯定感アップ、人間関係の向上などにもつながります(注2)。
さらに、場合によっては、ゲームを全くやらないよりも、やりすぎなくらいのほうがましだというような結果も出てきているくらいです。
(注1)Borgonovi F (2016) “Video Gaming and Gender Differences in Digital and Printed Reading Performance among 15-Year-Olds Students in 26 countries.” Journal of Adolescence, 48:45-61.
(注2)Jones CM, Scholes L, Johnson D, Katsikitis M, Carras MC(2014)“Gaming Well: Links between Videogames and Flourishing Mental Health.” Frontiers in Psychology, 5:260.







