「AIに仕事を奪われる」はウソ、通用する人材であり続ける心得とは
はっきり言ってこれからの時代、AIに仕事は奪われない。ただ、いつまでも「通用する人材」でいるためには、「変化に強い人材」である必要がある(写真はイメージです) Photo:PIXTA

はっきり言ってこれからの時代、AIに仕事は奪われない。ただ、いつまでも「通用する人材」でいるためには、「変化に強い人材」である必要がある。では、「変化に強い人材」とはどういう人を指すのか、どうすればなれるのか。楽しく「一生現役」で働くためのキャリアパスについて考えたい。(freee株式会社CEO 佐々木大輔)

何十年先のキャリアパスを
描いてもあまり意味がない

 僕が懐疑的に思うことの1つに、「人生は今や100年時代だから、何十年か先まで見据えて仕事をしたほうがいい」というのがある。

 若い人たちを見ていても、まじめな人ほど先々のキャリアパスを具体的に描こうとする傾向があるように思う。だが、変化のスピードが加速している今、10年、20年先、ましてや50年先の世界がどうなっているかリアルに考えることには、相当な想像力が要求されるし、多くの人にとって簡単なことではないはずだ。

 もちろん、50年後をリアルにしっかり想像できるすごい人は一部いるだろう。でもそうじゃない人は、変化に対して柔軟な姿勢で、「3年後、5年後どうなっているのか」と真剣に考えて取り組むことの方が、僕は大事な気がしている。

 かなり先の未来に対して不安になるくらいなら、まもなく起きる、あるいはもう起きている変化に対して適応できる自分を意識していく方が、よほど現実的ではないだろうか。

 アップルが世の中で初めてスマートフォンを売り出したときも、5年後か10年後かはわからないけれど、そのうちスマホの時代がくることは、世の中全体としてほぼ明らかだった。そういうときに、「そうなったときの恐ろしさやリスク」にばかり目を向けていては、成長の機会を逸してしまう。キャリアパスという意味でも、「変化の波に乗るにはどうするか」を考えた方が、先々生き残れる確率は高い。