徹夜続きのコンサルが導入して、劇的に残業削減につながった手法をご紹介します
会社主導で残業削減を実現するのは難しい。社員一人ひとりの生産性を上げるために試していただきたい、ちょっとしたコツをご紹介する Photo:PIXTA

ドラマ「わたし、定時で帰ります。」では、吉高由里子演じるヒロインが、働き方改革のモデルを示して、仕事観、結婚観、人間関係、ブラック企業などの問題に直面しながら解決していく。しかし、現実には、ドラマのように理想通りに実現できるのだろうか。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

残業削減は
理想通りにはならない

 働き方改革関連法案の施行に合わせて、TBS火曜ドラマ「わたし、定時で帰ります。」が放送されている。吉高由里子が演じる残業ゼロ、定時で帰るがモットーのヒロインが、ブラック上司や問題含みの同僚、無理難題を強いるクライアントとの間で奮闘しながら、一歩一歩、働き方改革の意識を周囲に浸透させて変革を起こしていくドラマのように見える。

 私は生産性向上のためのスキル開発プログラムを実施しているが、参加している各層のビジネスパーソンからは依然、「残業過多の問題は、さまざまな原因が積み重なっているので、一筋縄ではいかない」「ドラマのような理想どおりにはならない」「残業することは良いことだという価値観はすぐには変わらない」という意味の声が届く。

 残業過多の原因は多岐にわたるため、どれだけ会社が残業削減を促しても、なかなか社員は変われないということなのだろう。

 そこで私が、「もし、もっともコアになっているスキルを見極めて、そのスキルを修得すれば、他のスキルは連鎖的に向上し、生産性がアップするというようなスキルがあれば、身に付けたいと思いますか」と聞くと、ぜひ身に付けたいという答えが返ってくる。

 そんなうまい話があるのかと思う人もいるかもしれないが、そのような「コアスキル」が確かにある。それも、机上の空論から導かれた理論ではなく、20年来の演習参加者のうち、生産性が高い人が実際に駆使しているスキルだ。そのスキルを身に付けると、一段階ずつ、生産性を向上させるという理想を実現できるし、スキルを発揮し続けていくと、価値観までが変わってくる。