どちらかというと、ヒットを狙って商品を作るというより、お客様が商品を見つけてくださって、突然ヒットが生まれるということがほとんどなんです。

 例えば、今年店舗で急に在庫がなくなったものに「綿かぶりヤッケ」があります。これは、溶接や塗装をする職人が火花が散っても服が燃えないように着る上着で、商品としてはかなりマニアックなものなんです。

ワークマンの厨房用シューズ
滑りにくいワークマンの厨房用シューズが、妊婦や子連れ女性にヒット Photo by R.S.

 なぜ売れたのか調べてみると、一般の人がキャンプで着るために買っていた。冬のキャンプで、最近はみんなダウンジャケットを着たまま過ごすそうなんです。ただ、キャンプで火を扱うとき、高額なダウンが火の粉で燃えては大変ですので、「ダウンの上にワークマンの1954円の綿かぶりヤッケを着ると便利だ」という内容のSNS投稿が一気に拡散されたのです。あまりの売れ行きに商品が足りず、PBでも急遽生産しました。

 最近だと、厨房で履く水や油のあるところでも滑りにくい厨房用シューズ(写真参照)が、妊婦さんや子連れの女性の間で口コミが広がってヒットしました。こういう売れ方が多いですね。

中国語の会話メモを片手に工場を訪ね歩く

――1982年のワークマンの創業以来、初の新卒プロパー社長になります。

 そうですね、私は新卒3期生です。

――商品畑を中心に歩みましたが、過去の経歴で自分に影響を与えたものは。