米国が華為技術(ファーウェイ)排除の動きを強める中、通信機器で同社最大のライバル2社がこの機に乗じようと争いを繰り広げている。フィンランドのノキアとスウェーデンのエリクソンは29日、ソフトバンクの第5世代移動通信システム(5G)向け機器の主要納入業者に選ばれたと発表した。通信会社によるファーウェイから北欧の競合2社への乗り換えは今回が初めてではない。エリクソンは最近、デンマークの通信大手TDCからも5G導入にあたりファーウェイ機器から同社製品に切り替える契約を獲得している。エリクソンによると、このような5G整備に伴う「機器交換」契約を18件受注している。ノキアは先日、英通信大手ボーダフォン・グループのドイツ事業向けに、一部ファーウェイ機器を同社製品に切り替えたと発表した。ノキアによると、5G向け機器に関する最近の契約37件のうち、同社が獲得した機器交換契約はエリクソンの2倍に上る。エリクソンはその数字は認識していないと述べ、契約の詳細は明らかにしなかった。