米フェイスブックのユーザー情報が英データ分析会社ケンブリッジ・アナリティカに流出した問題を巡り、 米デラウェア州衡平法裁判所はフェイスブックに対し、情報流出を調査している株主に記録を開示するよう命じた。同裁判所のジョゼフ・スライツ判事は30日、フェイスブック取締役会が個人情報保護の義務を怠ったことについて、株主の調査拡大を正当化するに十分な証拠があるとの判断を示した。同判事は、個人情報保護の調査に関連して、フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)とマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)の電子メールを閲覧する権利を同社株主に認めた。ケンブリッジ・アナリティカとの関係が露呈したフェイスブックは、現在もその余波の対応に追われている。経営破綻した政治コンサルタント会社のケンブリッジ・アナリティカは、何百万人ものフェイスブックユーザーのデータを流用していた。フェイスブックに対しては、誤情報拡散に果たした役割についても社会的な圧力が高まっている。