フェデックスは当初、SNSで伝わった「フェデックスが顧客の荷物を没収し、アメリカへ転送して検査を行った」というニュースは事実と甚だしく違っているとして、当該事件を否認していた。

 しかし、関連する証拠が日を追って相次いで明らかになり、ファーウェイは「ベトナムから発送を依頼した2件の荷物にはいずれも重要な文書が入っていた」と強調し、この事件の背後にある動きに警戒感を持ち、直ちに中国郵政監理部門に正式に告訴した。監理部門も直ちに事件調査を始めた。

「小包誤配は偶然ではない」
根強いフェデックスへの批判

 こうした動きを見たフェデックスは5月28日、中国メディアに回答を次のように公表した。

「私どもはファーウェイの小包を誤配してしまったことについて、お詫び申し上げます。外部からこれらの荷物を転送するように依頼があったわけではないことは確認しています。小包は発送元に返送しているところです。この事件は、私どもの全世界の45万人以上の従業員が毎日お客さまのために提供している高品質な運輸サービスを象徴するわけではありません」

 つまり、「配達ミス」として謝るという方向へ態度を変えたのだ。

 しかし、ファーウェイの小包が短期間に相次いで「誤配された」ことついて、関係者は偶然ではないと見ている。「フェデックスのようなクラスの宅配業者が、通常このような間違いは起こすはずはない。米国の情報機関が指示したと疑わざるを得ない」という宅配専門家のコメントが中国メディアに出ている。ファーウェイもフェデックスとの契約見直しを示唆した。ネット上でも「フェデックスを中国から追い出し、アジアで事業をさせるな」などと反発が広がっている。

 中国外務省の陸慷(りく・こう)報道官は29日、「フェデックスはきっちりと釈明する必要がある」と述べた。