これまで働き方改革の議論の中心は個人で、「いつ働くか?(労働時間の適正化など)」や「どこで働くか?(リモートワークなど)」などが主な話題でした。しかし、それだけでは十分ではないのです。OpenWork※1 のデータによると日本企業の残業時間は低下していますが、社員の士気は高まっていません。

 残業時間の削減に意味がないのではなく、残業時間の削減だけでは日本企業の改革は不十分なのではないかと考えます。今、必要なのは「個人がいつ、どこで働くか?」という「個人の働き方改革」だけではなく、「組織をどのように動かすか?」という「組織の在り方改革」なのです。

※1 OpenWork: オープンワーク株式会社が運営する国内最大級の社員クチコミサイト。社員のクチコミを公開し、求職者に企業のデータを提供するサービス。

社員の期待度と満足度にギャップ
階層間の意思疎通に不満が多い

 モチベーションクラウド※2は、自分の属する組織について、社員の方々にさまざまな項目で期待度と満足度についてアンケート調査し、そのギャップを組織の課題として抽出したものです。ここでは全64項目のうち、最もギャップの大きかった3つの項目を取り上げたいと思います。

※2 モチベーションクラウド:リンクアンドモチベーションが提供する国内初の組織改善クラウド。社員のアンケートを通じて組織改善のためのデータを経営陣や管理職に提供するサービス。