米国の経済学者で、共和・民主両党の歴代大統領の主要なアドバイザーだったマーティン・フェルドシュタイン氏が11日死去した。79歳だった。同世代のエコノミストの中で強い影響力を持っていた。ハーバード大学の同僚で元米連邦準備制度理事会(FRB)理事のジェレミー・スタイン教授によると、フェルドシュタイン氏はがんで亡くなった。スタイン氏はフェルドシュタイン氏について、同僚宛ての電子メールで「世界で名高い学者、教師、政策立案者であり、経済学者間の卓越した橋渡し役だった。他の誰よりも、人々やアイデアを心地よく結びつける役割を果たしていた」と述べた。フェルドシュタイン氏はレーガン政権下で1982年から84年まで、ホワイトハウスのチーフエコノミストである大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務めた。その後も、ジョージ・W・ブッシュ大統領とバラク・オバマ大統領のアドバイザーを務めた。