中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は、新型ノートパソコンの発売を中止した。また、パソコン部門の生産を停止した。米国部品の輸出規制が背景にある。事情に詳しい関係者が明らかにした。米商務省が中国企業に対する米国製品の輸出を禁止したことで、ファーウェイに対する影響が顕在化したのは今回が初めて。スマートフォンの世界シェア2位の同社にとって、パソコン事業は歴史が浅く比較的規模が小さい。同社製のノートパソコン3機種のうち最初のモデルは2016年に発売開始した。製品には米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」と米半導体大手インテル製のチップが使用されている。ファーウェイの消費者向け端末事業を統括する余承東(リチャード・ユー)氏は12日、CNBCとのインタビューで、新型ノートパソコンの発売を中止した原因は米商務省にあるとし、同省のブラックリストに同社が記載されている限りノートパソコンは2度と発表しないと述べた。台湾のハイテク業界メディア「デジタイムズ」は今週、ファーウェイがノートパソコンの販売と開発を中止したと報じていた。