フレンチホルン奏者から、オペラのスター、インディーズのミュージシャンまで、英国の多くの音楽家にとって、合意なきブレグジット(英国の欧州連合=EU=からの離脱)は、不協和音を奏でることになる。テリーザ・メイ英首相の後任の座をめぐり強硬なブレグジット支持派が競い合う中、英国は、EUとの突然かつ混乱状態での決別が起きてもおかしくない状態に戻った。英国がEUとの法的関係を何も設けないまま離脱に踏み切るという、こうした決別は、EU内での活動を望む英国の音楽家にとって新たな障害を生み出す。こうした不透明感は、通常なら何カ月も前に決まっているはずの公演などのスケジュール設定に大きな混乱をもたらしている。英国からの出演者が現場に来られるのかどうかについて、プロモーターたちが確信を持てないからだ。
ブレグジット不協和音、英音楽家のEU活動に支障
合意なき離脱はツアーミュージシャンにとって移動手続き面など頭痛の種に
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