【ロンドン】フレンチホルン奏者から、オペラのスター、インディーズのミュージシャンまで、英国の多くの音楽家にとって、合意なきブレグジット(英国の欧州連合=EU=からの離脱)は、不協和音を奏でることになる。  テリーザ・メイ英首相の後任の座をめぐり強硬なブレグジット支持派が競い合う中、英国は、EUとの突然かつ混乱状態での決別が起きてもおかしくない状態に戻った。英国がEUとの法的関係を何も設けないまま離脱に踏み切るという、こうした決別は、EU内での活動を望む英国の音楽家にとって新たな障害を生み出す。