香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は18日、犯罪容疑者の中国本土移送を可能にする「逃亡犯条例」の改正を巡る混乱について、初めて公の場で謝罪した。ただデモ隊が要求している同条例の完全な撤回には言及しなかった。林鄭長官は記者会見で、ここ1週間の社会的な分断について自らが責任を負う必要があると述べたが、先週末のコメントからさらに踏み込んだ発言はほとんどなかった。同長官は会見で「香港の全ての人たちに心から謝罪する」と述べたうえで、「私は行政長官としてまだ学ぶべきことがあり、多彩な関心についてうまくバランスを取り、さまざまな職業・地位の人たちに耳を傾ける必要がある」と語った。