米シェアオフィス運営大手ザ・ウィー・カンパニー(旧社名ウィーワーク)の債務が膨らんでいる。新規株式公開(IPO)準備を進める中、投資家候補の警戒を招く可能性もある。同社の財務に詳しい関係者らによれば、2018年末時点のリース債務は約340億ドル(足元のレートで約3兆6900億円)に増加した。17年末時点では182億ドルだった。ニューヨークを本拠とする同社は昨年末にIPOを申請。企業価値は470億ドルと評価されている。連邦会計基準では従来、建物の取得で終わったキャピタルリースをバランスシートの負債に計上するだけで済んだが、1月の基準改定に伴い、リース債務の現在価値の負債計上が義務付けられるようになった。