「パパ活」という言葉を生み出した交際クラブ「ユニバース」。交際クラブの認知のために生まれたパパ活がすっかり一人歩きする状況について、なにを思うのか。そして「お金はいらない」と話すパパ活美女の思いとは?(清談社 藤野ゆり)
「パパ活」生みの親が
ブームに苦笑
「『パパ活』という言葉が、こんなに広がってしまうとは思わなかった」と苦笑するのは、日本最大手の老舗交際クラブ「ユニバース」の伊藤さんだ。
「パパ活」という言葉は、ユニバースが生み出したものだ。経済的に援助できるリッチな男性が、デートする時間の対価として女性に金銭を与える。パパ活は、これまで俗に「交際クラブ・デートクラブ」と呼ばれている業態が専門にしてきたものだった。
ユニバースは、多様化する「パパ活」に複雑な表情を見せる。
「“パパ活”という言葉を作ったのは約3年前。誤解されやすい『交際クラブ』のマイナスイメージを払拭しようと、弊社のマーケティング担当者によって生み出されました。『パパ活』という言葉を通して、交際クラブという業態の認知普及をはかったのですが、すっかり言葉が1人歩きしてしまって、パパ活サイトやパパ活アプリなど、競合相手も増えつつあります」
男女ともにハイレベルな人材を入会させることが勝負となるパパ活サイト。ユニバースも、面接を行って女性のルックスなどを厳しく審査しているものの、パパ活サイト『シュガーダディ』やパパ活アプリ『ペイターズ』など、パパ活かいわいはパイの奪いあいとなっている。さらに業者すらも戸惑わせるのが、パパ活という形態の多様化だ。その一つに恋愛市場としての需要があるという。