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レビュー

『女の機嫌の直し方』書影『女の機嫌の直し方』 黒川伊保子著  集英社インターナショナル刊 700円+税

「あなたって、どうしてそうなの?」「なんで、わかってくれないの?」こんな言葉を女性から投げかけられたことがあれば、本書『女の機嫌の直し方』の出番だ。恋人、妻、母親、女性の上司・部下。男性なら、女たちの機嫌の地雷を踏んで「とほほ」となったことは、一度や二度あるのではないだろうか。「女の機嫌はわからない」、これは、男性たちの永遠のテーマかもしれない。しかし、脳科学上は、いとも簡単にその解決の糸口を見つけられるという。

 男女の脳は、とっさの信号特性が違い、ときに全く別の装置になる。典型的な違いの1つは、会話の紡ぎ方である。一般的に男性はまずゴールを知りたがり、女性は共感を求めプロセスを語ろうとする。これでは相容れないのも当然だ。

 著者は、男女の脳の違いが織り出す男女の機微を研究し、『妻のトリセツ』などのベストセラーを数多く生み出してきた人工知能研究者。本書は、研究の知見を活かしたコミュニケーションの秘訣の宝庫だ。読めば、「だからすれ違っていたのか!」と胸のすく思いがするだろう。「女心は複雑怪奇」と思っていた男性たちへの福音の書といってもいい。