「そよ風に揺れるハンモック」のイメージは、のんびりした夏の午後を思わせる。しかしハンモックを使うことで睡眠の周期が乱れたり背中を痛めたりすることはあるのだろうか。これについて専門家2人に話を聞いた。アシュリー・E・メイソン氏はカリフォルニア大学サンフランシスコ校の精神医学担当の助教授で、同大オッシャー統合医療センターの睡眠部門のトップでもある。ショーン・バーチ氏は同大准教授で脊椎外科医だ。揺れるベッドで実験揺れるベッドで実験クリストファー・コロンブスが15世紀に記した日誌にハンモックの一種についての記述がある。彼が遭遇したカリブ海地域のタイノ族は「木綿でできた網」のようなベッドを使っていた。その後、船乗りが船酔いを防ぐためや悪臭のする床で眠らなくてもいいように、同じような道具を採用した。ハンモックはやがてレジャーにも使われるようになった。