この数年の景気拡大期間に、設備投資は顕著に増加した。
しかし、金融緩和によって金利が低下したこと、また企業利益が増加して内部資金が潤沢になったことから、将来に予想される売り上げに比べて過剰な投資が行なわれた危険がある。
それは将来の企業経営の重荷になるだろう。
設備投資は顕著に増加
2012年から23.8%増
第二次安倍内閣発足後の期間に、民間の設備投資は顕著に増加した。
GDP統計でその状況を見ると、図表1(1)のとおりだ。
2012年までは増加傾向が見られず、むしろ減少する場合もあった。しかし、13年以降は顕著に増加している。