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米オレゴン洲にあるフェイスブックのデータセンター。ITの巨人たちの巨額投資が、メモリーバブルを支えてきた Photo:Bloomberg/gettyimages

半導体バブルをけん引してきたメモリー大手が、相次いで投資を抑制した。米IT大手がデータセンター向けの投資を控え始めたからだ。活況だった半導体市場に黄信号がともりそうだ。(「週刊ダイヤモンド」編集部 大矢博之)

 半導体メモリーバブルをけん引してきたサムスン電子に続いて東芝も──。

 東芝メモリと四日市工場を共同運営する米ウエスタンデジタル(WD)が、同工場への新規製造装置導入の延期を決めた。併せて、同工場での減産も発表した。

 メモリー業界首位の韓国サムスン電子は既に設備投資を抑制しているが、業界2位と3位の東芝メモリ・WD連合が設備導入の先送りを決めたことで、半導体バブルの恩恵を受けていた製造装置業界にも余波が及びそうだ。

 半導体業界には3~5年ごとに好不況を繰り返す「シリコンサイクル」の波があるといわれてきた。ところが2016年以降、半導体市場が長期的に成長する「スーパーサイクル」に入ったとする見方が広がり、業界はバブルの様相を呈していた。

 実際、世界半導体市場統計(WSTS)によれば、17年の半導体市場規模は過去最高の4122億ドルに達し、前年から21.6%伸びた。主役を演じたのはデータの保存に使われるメモリーで、市場規模は前年から61.5%増の1239億ドルとなり、半導体市場の約3割を占めるまでに急成長した。