米テキサス州南部にある国境警備隊の収容施設の環境が悪化し、査察に訪れた政府当局者に移民らが救いを求めるケースも見られている。米国土安全保障省の監査総監室が2日に公表した報告書で明らかになった。報告書によると、横になる空間もない部屋に何日も収容されている移民がいるなど、国境警備隊員の1人は「時限爆弾」のような状況だと述べたという。下院監視・政府改革委員会のイライジャ・カミングス委員長(民主、メリーランド州)は2日、ケビン・マカリーナン国土安全保障長官代行や米税関・国境警備局(CBP)のマーク・モーガン局長代行に対し、国境の状況について12日に証言するよう求めた。国土安全保障省の監査総監室は6月、テキサス州リオグランデバレーを訪問。収容された移民らが施設の清掃と修理を促すため、マイラー毛布や靴下などをわざとトイレに詰まらせるケースもあったと警備隊員から伝えられたという。