“自分の人生の主役は自分自身”なのであろうが、スクールカーストにおいては上層がいかにも主役然として振る舞うので、彼らと接すると「君はわき役だ」と突きつけられる気がしてしまう。受け手の姿勢次第で感想はいかようにも変わるが、Aさんのように最初から自分の中に敗北感が芽生えることを予想する場合は、やはり同窓会には足を向けないのが賢明である。

カースト上位ならではの苦悩
現在の自分が誇れるか

「スクールカーストで下位に位置し暗い青春時代を過ごした」と自認する人が同窓会を避けたがるのは想像に難くないが、上位の人には上位なりの苦悩があるようである。

 Bさん(37歳男性)はイケイケの青春時代を過ごした。そのまま人生イケイケでいくのかと思いきや、二十歳頃に人付き合いが急にわずらわしく感じられるようになって半・引きこもりとなった。現在彼と連絡が取れる友人は筆者を含めた数人である。

 Bさんに同窓会について聞くと、まず「面倒くさい」と返事があり、

「今さら会いたいと思えない。人生終了している男が出席できるような場ではない」(Bさん)

 とかなり自嘲気味である。

「『表面上仲良くしていて陰で悪口を言っていた』などをする人たちをたくさん見てきたせいか、よほどの付き合いがないと他人を信頼できない。信頼関係のある人と会うのは苦痛じゃないけれども、そうでない限り、これ以上の人付き合いは御免」

 厭世(えんせい)の気質がある人にとって同窓会は「苦痛の場」に違いないであろう。