【ロンドン】ソフトバンクグループの孫正義会長は3年前、大手ながらあまり知られていない半導体設計会社を320億ドル(約3兆4800億円)で買収した。新たに出現しつつあるインターネット接続端末の市場を支配できるとの読みがあったからだ。  だが、その英アーム・ホールディングスはこれまでのところ、いわゆる「モノのインターネット(IoT)」の基盤になると期待される技術の開発や販売で苦戦している。事情に詳しい関係者が明らかにした。  アームは世界のスマートフォンのほぼ全てに搭載されるプロセッサを設計している。