前述の全国紙デスクによると、窃盗、薬物のいずれも常習的な手口らしい。大麻は「自分で吸うために実家に置いていた」と容疑を認めているという。

 人事・採用担当の警務部からすれば、窃盗を専門とする捜査3課、違法薬物対策の組織犯罪対策3課は、いったい何をしていたのだと怒り心頭だろう。

 そういう意味で京都府警はいま、大変なことになっているらしい。

富田林署、樋田被告は今

 冒頭で紹介した大阪府警富田林署から逃走した樋田淳也被告(31)や同署の近況なども、ここでお伝えしておこう。

 その後、府警の検証や樋田被告に対する捜査は続いた。

 樋田被告が逃走した約1週間後の昨年8月21日夜、枚方署の20代の男性巡査長が酒に酔って「似た男を見た」と110番していたことが発覚。周辺で似た人物は確認できず、巡査長は「組織に迷惑を掛けた」として依願退職した。

 樋田被告が逃走時の留置担当者は、禁止されているスマートフォンを持ち込み、アダルト動画やプロ野球ニュースなどを閲覧していたことが判明した。府警は担当者を懲戒処分にしたが、理由は「スマホを持ち込んだことが理由。閲覧した内容は関係ない」と説明していた。

 いずれもトホホなオマケ付きで、留置担当者含め署長ら7人が懲戒処分を受けた。富田林署では、樋田被告が壊した留置場の接見室アクリル板が今年4月までに修理され、現在は容疑者の収容が再開されている。

 樋田被告は強制性交や放火、窃盗など計43件の容疑で逮捕・送検され、21件の罪で起訴された。もちろん、逃走した「加重逃走罪」も含まれる。

 大阪府内で盗んだ自転車で中国・四国を転々としていた樋田被告。初公判の期日は決まっていないが、全国紙デスクによると、さすがに起訴内容を否認する元気はないだろうとのことだ。