意外に胴元の取り分は
少ないカジノ

――日本版カジノでは、ギャンブル依存対策として、日本人客には入場料6000円を徴取し、回数制限も設ける予定です。

 意味がないでしょうね。パチンコなら、1分間に100発以上は打てませんが、カジノなら1回に張る賭け金を増やせばいい。私は最高で1回50万シンガポールドル(日本円で約4000万円)賭けたことがあります。しかし上には上がいるもので、75万シンガポールドル、さらには100万シンガポールドル賭けたという人もいますよ。だから、回数制限をすればお客が大負けしない、という理屈は、カジノに関しては成り立たないのです。

 入場料6000円というのは、最初から“6000円負け”の状態から入っているようなものですよね。ギャンブラーなら、何としても取り返そうとするはずです。もっとも、負け分を取り返そうと思ってやったギャンブルって、取り返せないんですけどね。

 カジノの計画を推進している人たちは、ギャンブラーたちのことをよくわかっていない。そこが問題なんです。

――では、どうすれば日本版カジノは成功するのでしょうか?

 海外のハイローラー(大口の賭け客)を連れてくれば成功するのではないですか。どこのカジノだって、収益の大半はハイローラーたちがもたらしてくれるんです。世界中でカジノ会社が赤字という話は聞いたことがありません。日本でこれからやろうとしているコンベンション型だとかパーク型だとかで、経営難になったところなどないと思いますね。もっともカジノは、だいたい胴元がもうかるようにできているわけですが。

――確かに、客の立場から見ると9割負けるといわれています。

 長い目で見たら9割。残りの1割は、たまたま1回だけやって、そのまま行ってないというようなケースでしょうね。長くやれば、客が負けるようにできていますから。

 でも、それは何にお金を使うかという話じゃないですか。例えば、高い寿司を食べてお金が返ってくるわけでもないでしょう。ゴルフに行く人は、プレーする楽しさにお金払っているわけですから。ギャンブルに関しても、たまに勝つことがあって、その興奮に対してうれしくて、お金を払っているわけですから。トータルで見た楽しさにお金を払っているわけなんですよね。

 それに、カジノの平均テラ銭率、つまり胴元の取り分は、約3%といわれています。ちなみに私の大好きなバカラでいうと2.4%くらいかな。宝くじで約55%、競馬は約25%、パチンコで約20%とかいわれています。カジノはダントツで良心的じゃないですか。