米フォードとドイツのフォルクスワーゲン(VW)は「国際提携」というお題目の陰で、仏ルノー・日産自動車・三菱自動車連合とはことごとく違うものを目指している。つまり、焦点を絞った提携、対等な関係、資本よりも戦略を重視する姿勢である。フォードとVWは12日、提携分野を無人運転技術と電気自動車(EV)に広げることを確認した。両社はこれまで、欧州および、米国以外のいくつかの市場で、バン・中型ピックアップトラック分野で協力すると表明していた。1月に発表した第1弾が戯れのような提携だとするならば、第2弾は大真面目だ。米国外のバン・ピックアップ事業は、どちらにとっても利益の大きなけん引役ではない。一方、ゆくゆくは運転手にとって代わる見込みのEVと人工知能(AI)は、自動車産業の未来を支える重要な技術だ。
フォードとVWの提携、ルノー・日産の失敗を教訓に
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