――筆者のジョン・D・ストールはWSJのビジネスコラムニスト ***  米化粧品大手コティは2015年、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の化粧品・香水ブランド群を120億ドル(約1兆2900億円)で買収し、巨大美容メーカーを「瞬く間に作り出す」つもりだった。しかし買収が作り出したのは頭痛の種で、その解消にはカーダシアン家の一員の助けが必要かもしれない。  マックスファクターとクレイロールを傘下に置くコティは今年、P&Gから買収したブランド群の統合難航やマーケティング上のミス、古いブランドの価値を過大評価していたことを理由に40億ドルの減損処理を実施した。