近年、職場や公共の場でのマナー違反が、たびたびSNSなどで取り上げられて炎上するケースが増えています。このようにマナー違反について厳しい目が向けられる一方、自分の行為がマナー違反であることに気づいてない人も大勢います。そこで今回は、『日本人の9割がやっている 残念なマナー』(青春出版社)から、職場でありがちなコミュニケーションにまつわる“残念なマナー”を紹介します。
飲み会で“おごられ上手”はこんな人!
最近では、アルハラ(アルコールハラスメント)やパワハラ(パワーハラスメント)に厳しくなったためか、以前に比べて会社の同僚や上司、部下とお酒を飲む機会が格段に減りました。第一三共が行ったアンケートによると、回答した半分以上の人が会社関係の人と飲むのは数ヵ月に一回程度と回答しています。アルコールの力を借りて、本音で語り合うコミュニケーション、いわゆる「飲みニケーション」の文化は、廃れつつあると言っていいのではないでしょうか。
一方で、このアンケートでは、若者の約6割は飲み会に誘われたら嬉しいという回答をしており、若者世代は飲み会を好まないという世間の印象とは異なる意外な結果となりました。たしかに、飲みニケーションには賛否両論あります。業務時間外に飲み会に誘うなら残業代を出してほしいと考えるほど、飲み会の場が嫌いな人がいることは事実です。
しかし、お互いに嫌な気持ちにならないように配慮すれば、普段職場で言えない本音で話せるため、職場の人間関係を円滑にできるというメリットもあります。飲み会は業務じゃないからと最初から突っぱねるのではなく、誘われたら気持ち良く飲み会に参加してみると、いざというときに助けてもらえるかもしれません。