日韓対立イメージ
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 【ソウル】当地のスーパー、365フレッシュマートの店舗では、販売を取りやめた日本製たばこ「セブンスター」のカートンが包装されたままの状態で買い物かごに詰め込まれていた。以前はアサヒやサッポロといったブランドが幅を利かせていた冷蔵棚には、韓国製ビールが並んでいる。店内のいたるところに、新たな品ぞろえを説明するラミネート加工の表示板が掲げられている。

 表示板には「当店では日本製品は売りません! 売らない! 買わない!」の文字。入り口の上部の垂れ幕には「日本は過去を反省していない」と記されている。

 日本製たばこは店の一番の売れ筋商品だったが、マネジャーのキム・ジョンミョン氏は今月に入って、ためらうことなく日本製品の販売停止に踏み切った。ある業界団体によれば、韓国全体で5万以上の小売店が同様の行動を取っているという。

 キム氏は「われわれは利益の心配をするより、状況を正すことの方が重要だと考えた」と語る。

 ハイテク製品材料の供給をめぐる日韓政府間の貿易紛争で始まった対立は、韓国では日本ボイコットという形で火を噴いて国内全土に急速に広がり、日本製衣料品、日本への旅行、日本製電子機器などに影響が及んでいる。最近の世論調査によると、韓国人の大半は日本製品の購入を控えている。

 米国はこの問題を比較的静かに見守ってきた。ただ米国務省で東アジア情勢を担当するデービッド・スティルウェル次官補は17日、訪問先のソウルで、米国の同盟国である日韓両国間のこじれた関係の修復を助けるため「(米政府は)できることをする」と語った。

 韓国のある航空会社は、日本への修学旅行のキャンセルが出ていることを指摘した。大手旅行会社によると、先週の日本行きの新規予約は半分に落ち込んだ。ネット上では、アサヒ生ビールを1杯100万ウォン(約9万円)と表示したソウルのバーの写真が拡散された。

 ファーストリテイリングがソウルで展開するユニクロの複数の店舗前では「日本をボイコットせよ」とのカードを掲げた人々が、抗議行動を展開した。