名古屋市では、市などでつくる実行委員会が2012年から公共施設やショッピングセンターに順次、無料のセルフ給水機を設置しており、現在8ヵ所にある。

 給水スポットが45ヵ所もあるのが、香川県高松市だ。

 地元のNPOが、海岸を汚すペットボトルを減らすため、観光客などにマイボトルの持参を呼びかけるとともに、市内のうどん屋などに給水スポットを設置するよう働きかけてきた。給水スポットの所在地を示す地図も作成・配布している。

 29の市民団体が参加するネットワーク「水Do!(スイドウ)」は5月、「脱使い捨てペットボトル」を目指し、給水スポットを拡大する運動「Refill Japan(リフィル・ジャパン)」を始めた。

 このネットワークは、地域の水道水を利用することによって、使い捨て容器を大量に消費する社会を見直し、地域の水資源保護などを進めようと活動している。

 企業では、住宅設備メーカーのLIXILが2017年秋、従業員にマイボトルを3万本配った。本社や事業所に自社製の浄水栓を設置し、水をいつでも補充できるようにしてある。

環境対策を機に
ライフスタイルも変化

 思い起こされるのは、環境対策などを目的に環境省が2005年に始めた、衣服の軽装化キャンペーン「クール・ビズ」だ。

 このキャンペーンはビジネスパーソンの夏の装いを大きく変えただけでなく、服装のカジュアル化のきっかけになった。

 それと同じようなことが、海洋プラスチック汚染防止という環境対策で起きようとしている。レジ袋とペットボトルにとどまらず、多くの使い捨てプラ製品が身の回りから消えていきそうだ。

(ジャーナリスト 岡田幹治)