韓国は23日、中国と共同で警戒活動を行っていたロシア軍用機が自国領空を侵犯したとし、戦闘機を緊急発進させて警告射撃を行った。まれに見る国際関係のこじれは、韓国、ロシア、中国の緊張を高め、日本の反発も招いている。米国の同盟国である韓国の戦闘機とロシア機が飛行したのは。北朝鮮を巡ってロシアと中国、米国の利害が絡み合う韓国近海で、米ロの敵対意識を一段と悪化させる恐れがある。このところ中国軍用機が韓国近くの上空を飛行する頻度も増えており、韓国政府は昨年、少なくとも6回にわたり中国政府を非難していた。中ロは今回、初の共同警戒活動を行っていたが、ロシア政府は爆撃機が飛行していたのは公海上空だったとしている。中ロによる極東地域の共同警戒活動は新しい試みで、両国は始まって間もない軍事協力を誇示しようとしている。欧州や東アジアでの2国間協力を強化する新たな軍事協定についても、詳細を検討しているところだ。
韓国の対露機警告射撃、米中も絡み新たな火種に
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