退屈だと駄々をこねる子どもたちにうんざりするのは、昔から変わらない夏休みの光景だ。ところが最近は進んで子どもたちを家の外に追い出し、「夕飯には戻ってくるのよ!」と叫ぶ親が減っている。親への最新の助言はこうだ。自由すぎる子どもの時間にルールを設けよ。  これは10年前に沸き起こった「何の決まりもない休息時間を子どもに与えよ」というアドバイスへの反動だ。  当時、退屈はよいことであり、それによって子どもたちは想像力を働かせ、時間をつぶす方法を自ら考え出すと考えられていた。だがそれは携帯電話や人気ビデオゲーム「フォートナイト」があらゆる場所で使えるようになる以前の話だ。