米司法省はソフトバンクグループ傘下の米通信大手スプリントと同業TモバイルUSの合併を承認した。両社は承認の条件となっていた、衛星放送大手ディッシュ・ネットワークへの資産売却で合意に達した。米携帯電話サービス業界3位のTモバイルと4位のスプリントが合併すれば、消費者にとっては値上げにつながるとの懸念があった。司法省が仲介した合意内容によると、ディッシュは携帯電話顧客向けに5G(第5世代)通信網を構築する。これに向けTモバイルはスプリントのプリペイド(料金前納)サービスのブランドをディッシュに売却し、統合会社はディッシュに対し7年間にわたり通信網の使用を認める。ディッシュはスプリントのプリペイド顧客約900万人に加え、新たな無線周波数帯を手に入れることになる。