日系メーカー首脳に届いた
サムスン総帥からのメール
日本政府が韓国に対する輸出規制強化を決めた7月1日から間もなくして、ある日系メーカー首脳のもとに一通のメールが届いた。
送り主は、サムスングループの事実上の総帥、李在鎔(イ・ジェヨン)・サムスン電子副会長である。
「サムスンと日本のメーカーは限りない努力によって、これまでも多くの苦難を乗り越えてきた。今回も、大変な苦難が想定されるけれども、私どもは皆さんのことを必要としている。是非ついてきてほしい──」
半導体やディスプレイの製造に必要な3品目が規制対象となったことに危機感を募らせたサムスンは、トップ自らが日本の重要取引先約50社の経営者に直接メッセージを発信することで、事態の沈静化に躍起になっている。