【ワシントン】日米両国は、米農産物の対日輸出を拡大する一方、米国による日本車への関税の脅威を取り除くことを盛り込んだ、限定的な貿易協定で合意することを目指している。  中国との歴史的な貿易協定締結への期待が後退し、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな貿易協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の議会批准にも不透明感が増す中、日米の間で合意が実現すれば、ドナルド・トランプ大統領にとってはささやかな勝利となりそうだ。  ロバート・ライトハイザー通商代表部(USTR)代表は1日、ワシントンで茂木敏充経済財政・再生相と日米貿易協議を開く。