林は滋賀大会で26イニング無失点。ダルビッシュ有投手もツイッターで絶賛する好投手だ。有馬の頭脳的リードは高校生離れしていると評価が高い。ショートの2年・土田龍空は昨夏も1年生ながら活躍。バネのある奔放なプレーでチームを活気付ける存在。

 智弁和歌山は、なんと5季連続出場。1年夏から甲子園の土を踏んでいる黒川史陽、東妻順平、西川晋太郎は、高校在学中、一度も逃すことなく甲子園に出続けている。和歌山県大会の決勝でも黒川は初回先頭打者ホームランを打ってムードを引き寄せた。甲子園ではまだ満足のいく活躍ができていないと感じているだけに、最後の夏、優勝旗への思いは強いだろう。

 経験豊富な3年生を押しのけて主砲に抜擢されたのは1年生の徳丸天晴。打席での威圧感が抜群だと評判の徳丸がどんな打撃を見せるか。監督は高嶋仁前監督から元阪神でOBの中谷仁監督に引き継がれている。

 さらには、春のベスト4・明石商(兵庫)、激戦区を勝ち抜いてきた履正社(大阪)、実力校の明徳義塾(高知)、智弁学園(奈良)、花咲徳栄(埼玉)、神村学園(鹿児島)など、どこが勝ってもおかしくない。

優勝候補の東海大相模と近江が
まさかの初戦で激突!

 さて、このように書いてはみたが、3日の組み合わせ抽選結果を見て、思わず溜息が出た。例年になく、一回戦から強豪同士の対戦が多い。初戦から上に挙げた優勝候補がぶつかり合い、2校に1つは早々に甲子園から姿を消すことになる。

 東海大相模と近江がいきなり当たった。6日目の第2試合。同じ日の第4試合は、花咲徳栄と明石商。準決勝でもおかしくない2試合。言い方を変えれば、優勝候補の2校が、間違いなく初戦で姿を消す。

 ほかにも、佐賀北対神村学園、履正社対霞ヶ浦、花巻東対鳴門、習志野対沖縄尚学など、旋風を巻き起こしても不思議ではないチーム同士の対戦が目立つ。これらチームも必ずどちらかが敗退すると思うと、厳しさと同時に、もったいない気さえする。

 そのほか、個人的には、初出場校の活躍にも期待がふくらむ。今回の初出場校は飯山(長野)、誉(愛知)、富島(宮崎)の三校。いずれも強豪校がひしめく地域を勝ち上がった。とくに飯山は、私がリトルシニアの監督時代、新潟の親善大会決勝で対戦した飯山シニアの本拠と同じ。中学時代、あのチームで切磋琢磨した野球少年たちが、豪雪地帯から夢をかなえたのかと思うと感慨深い。初戦は対仙台育英、相手に不足はない。