5日の米株式相場は急落。中国人民元が下落し、貿易を巡る米中の対立激化で景気減速への懸念が強まった。ダウ工業株30種平均の終値は前週末比767.27ドル(2.90%)安の2万5717.74ドル。午後の取引では一時961ドル下げた。S&P500種指数は87.31ポイント(2.98%)安の2844.74、ナスダック総合指数は278.03ポイント(3.47%)安の7726.04で取引を終えた。欧州、日本、香港でも主要株価指数が1%以上下げた。米中政府が貿易を巡り対立姿勢を鮮明にしたことで、投資家の売りが膨らんだ。人民元は5日、心理的節目の1ドル=7元台まで下落した。中国側はドナルド・トランプ大統領が実質的に全ての中国製品に関税を拡大する方針を示したことを批判する一方、トランプはツイッターで、中国は為替操作をしているとやり返した。これを受け、米中はいずれ貿易交渉で合意にこぎつけるとの投資家の期待が後退した。
NYダウ一時900ドル超安、米中の対立激化を嫌気
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