世界的ダイバー故マイヨール氏が愛した千葉・館山の海が上位に

 1位は千葉県館山市の北条で、大腸菌が100ml当たり360個確認された。3位の波左間(180個)、4位の那古(140個)も館山市という結果になった。

 房総半島の南端にある館山市は、世界的ダイバーである故ジャック・マイヨール氏が別荘を構えていたことで知られている。

 マイヨール氏は、リュック・ベッソン監督の映画「グラン・ブルー」のモデルであり、素潜りで前人未到の水深100mの壁を破ったことで有名。館山は、その彼が愛してやまなかった海なのである。

 千葉県ではこのほか、ワースト10位以内に真亀(九十九里町)と勝浦中央(勝浦市、共に8位)もランクインしている。

 千葉県の担当者は「生活排水の影響が考えられる。河川があると大腸菌の検出確率が高まる」とコメントした。

 ただ、今回の数値結果については「雨が降れば大腸菌の流入が増えるため、気象条件に左右されてしまった面もある」と強調。「水質格付けはCや『不適』でなくBであり、問題はない」との認識を示した。

 一方、館山市の担当者は「県による調査は2日あったが、うち1日は雨が結構強く降った」と主張する。

 今年の調査日は4月26日と5月14日。100ml当たりに検出された大腸菌群数の最小値と最大値をチェックすると、北条は18個と700個、波左間は2個未満と360個、那古は2個未満と270個という結果で、確かにそれぞれ幅があった。

 ちなみに昨年の格付けは、北条がAA、波左間と那古はAと良好だった。このため、館山市は「高すぎる結果が出たため、県に調査のやり直しを求めたが断られた。すごく困っている」と憤まんやるかたない。

 しかし、千葉県は「雨は降ったが調査は通常通り可能と判断した」と説明する。あくまで問題視しない姿勢を貫いている。

 千葉県以外で上位に目立ったのは、愛知県勢だ。大野(常滑市)が2位、三河大島東浜(蒲郡市)が4位に入った。大野は伊勢湾、三河大島東浜は三河湾の奥にある。閉鎖的な海域にあることが不利に働いたと考えられる。