「Dear Mr. Mike Davis.」このひと言で、あなたは信頼を失います。

外資系企業で役員秘書を18年経験したプロフェッショナルが、ネイティブにほめられるワンランク上の英語を語る! 「できません」「わかりません」と言えないハードな仕事から学んだ、ネイティブに一目置かれる英語とは?

ハイクラス英文法、電話、来客対応、メール、パンクチュエーション、ビジネス英単語etc。

最新刊『ネイティブにほめられる英語』の著者である西真理子氏が、そのエッセンスをやさしく語ります。

文法的には正しいが、ひんしゅくを買う英語表現

ひんしゅくを買う5大表現とは?

 「文法的には正しいが、ひんしゅくを買ってしまう」言い方はたくさん存在しますが、その代表的なものは次の5つです。

(1)Who are you?(あなた誰?)
(2)You had better ~(~しなさいよ)
(3)Will you ~ ?( ~してもらえる?)
(4)be willing to ~(しなければならないのならば)します
(5)You know,(えーと、あのぅ、ほら)

 順に見ていきましょう。代表格はWho are you? です。「あなた誰?」というニュアンスなので、“社会生活”には使えない表現として封印しておいてください。

 同じく封印しなければならない表現がhad better です。これは家族や年少者に対して使うもので、提案ではなく、上から目線の表現になります。
 
 問題集にも多く出ている言い回しであるWill you ~?(~してもらえませんか)も、現在ではほとんど使われなくなりました。

 これは、助動詞will に「意志」の意味が含まれることから、たとえばWill you help me?であれば「私が頼んでいることをする意志があなたにはあるか」というニュアンスになります。

 つまり「Noを言わせない」。聞く人によっては依頼というよりも命令に近い意味でとられることがあるからです。