実際、不動産会社は消費者と同じだけの情報しか持っていないこともあります。いざ契約となったときに、「重要事項説明書」(契約に関する重要事項を説明)を作成して、その段階で物件について調べる担当者が中にはいるほどです。

 不動産会社は建物に詳しくないのですから、物件へ案内してもらう際は、ご自分がどのような生活を送りたいかを考えて、物件をチェックしましょう。コンセントの位置、水を出して水圧・水量を確認。昼と夜の様子を見るなどが基本です。

 疑問があれば、事前に重要事項説明書を送ってもらったり、もし建物の建築部門と一緒になっている会社なら「建物の○○について聞いてもらえますか?」と担当者に聞いたりしてもいいでしょう。そして、それでも疑問が残る点があれば、事情がない限り契約を踏みとどまることも大切です。

――では、実際に不動産会社から家を買ったり、借りたりすると決めたら、契約に際してはどのような点に気をつけるべきですか。

 賃貸と売買によって異なる部分はありますが、「契約書」「重要事項説明書」には少なくともしっかりと目を通すべきです。

 売買と違って賃貸だと営業マンが未熟だったり、営業マンの中には「しょせん賃貸」と軽く扱ったりしてくる人もいます。実際、重要事項説明書の説明を省略しようとするケースもあります。契約書など、難しいことは苦手と思って流してしまう一般の消費者の方もいるでしょうが、少なくとも重要な書類をそんなふうに扱う事業者、担当者は注意すべきです。

 契約書と重要事項説明書には、いろいろな重要な条項、条件、免責事項が載っています。特に、更新のタイミングで賃料などに影響を受ける可能性もあるので、「(契約書や重要事項説明書を)しっかりと見ている」という姿勢をアピールすべきです。事前に送ってもらって、読み込んだうえで当日契約に臨むなどしましょう。

 そんな中でチェックすべきポイントの1つが、賃貸では当たり前のように設定されている「鍵交換費+保険+消毒代+抗菌費用+清掃費用」などの付帯サービス商品です。