下から支持されるリーダーが持っている
上の者としてのスキルとは?

 では、逆に下から支持される人とはどのような人だろうか。

 三隅二不二のPM理論を使って考えてみよう。この理論によると、リーダーシップは、P:Performance「目標達成能力」とM:Maintenance「集団維持能力」の2つの能力要素で構成される。

 目標設定や計画立案、メンバーへの指示などにより目標を達成する能力(P)と、メンバー間の人間関係を良好に保ち、集団のまとまりを維持する能力(M)の2つの能力の大小によって、4つのリーダーシップのタイプ(PM型、Pm型、pM型、pm型)を提示し、PとMが共に高い状態(PM型)のリーダーシップが望ましいと結論づけている。

 ここでいえるのは、P「目標達成能力」とM「集団維持能力」の2つの能力をバランスよく持つ人が、リーダーとして支持されるということである。

 上の人のMが高いと、安心して仕事をする環境が確保されるため、初めの頃は下の者から見た上司の評価は高くなる。しかし、Pの能力が劣ると、成果は出ない。成果が出なければ会社からの評価も下がるため、結局のところは下の者からの支持を失ってしまう。一方で、Pの高い人は、成果を上げることへの強い意志があり、それゆえに成功する可能性も高くなるが、Mについて無関心だと、人心が離反して組織崩壊につながることもある。