人工知能(AI)の開発をめぐって人材獲得競争を繰り広げている企業が、これまでとは違う層の採用に乗り出している。自閉症の人々だ。アーンスト・アンド・ヤング(EY)、クレディ・スイス、デル・テクノロジーズ、マイクロソフト、DXCテクノロジーなどの企業は、神経多様性(自閉症や発達障害などの状態を神経学的な差異としてとらえるアプローチ)プログラムを通じてAI開発職に応募してくる人を採用している。自閉症の労働者は、極めて高い集中力と分析的思考能力、並外れたIT能力を備えていることが多いと採用企業の複数の幹部が話している。彼らはAI開発に伴う反復作業(コンピュータービジョン用の写真・動画のラベリングなど)に長時間取り組んだり、論理的推論やパターン認識の高い能力を生かしてAIモデルの体系的な開発やテストに取り組んだりしているという。
AIめぐる人材争奪戦、自閉症者に熱い視線
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