ドナルド・トランプ米大統領は15日、中国の習近平国家主席に対し、香港デモ参加者らと会うよう呼び掛け、対話することで危機の収束につながるとの考えを示した。トランプ氏はツイッターで「習主席が直接、自らデモ参加者らと会えば、香港の問題は幸せで賢明な結末を迎えるだろう。間違いない!」と述べた。トランプ氏や側近はここ数週間、抗議運動の行方に影響を及ぼすことに消極的だったが、トランプ氏は今回、初めて公然と介入するに至った。前日には、抗議運動について話し合うため習氏との「個人的な会談」を行うことを示唆していた。さらに、貿易問題で米国と合意したければ中国は「人道的に」対処しなければならないとも警告していた。香港は1997年に英国から中国へ返還されて以降で最悪の政治的混乱に陥っている。きっかけは逃亡犯条例改正案の撤回を求める大規模なデモ行進だった。デモ隊はその後、香港と本土を結ぶ高速鉄道の駅など、香港にある中国の象徴的設備を標的にし始めた。ここ数日は国際空港を占拠し、一時は全ての発着便が欠航となった。