米金融サービス大手キャピタル・ワンの従業員らは、ハッキングを受けて大量のデータが流出する前から、サイバーセキュリティー部門の離職率の高さなどに懸念を示していた。事情に詳しい関係者が明らかにした。ハッキングを検出・阻止するソフトウエアが適切にインストールされていないことも問題視されていたという。  サイバーセキュリティー部門は、ファイアウオールの設定確認やデータ流出の検出を担当しているが、ここ数年で上級幹部やスタッフが入れ替わっていたという。同部門スタッフの3分の1が2018年に退職したと話す関係者もいる。