新型は機能最優先
歴代モデルの造形イメージを巧みに反映
設計思想が明確で真摯なクルマ作りであれば、たとえ手ごろな価格でも名車は生まれる。代表格が4thジムニーだ。
昨年7月の発表会で、チーフエンジニアはハスラーの登場ですみ分けができたことに触れつつ、開発の際に林業の現場に意見を聞きに行ったプロセスを明かした。ジムニーは最初からプロのツールであることを念頭に置いて開発されたのだ。これが「本物の道具だ」と感じさせる源泉になっている。
開発コンセプトを見事に表現しているのがエクステリアだ。旧型3rdモデルは、丸みを強めたボディにカラードバンパーを装着、乗用車っぽさを強調した。しかし新型は機能最優先。ボクシーなスタイリングに戻った。しかもフロントグリルは1stモデル、エンジンフードわきアクセントは2ndモデルというように、歴代モデルの造形イメージを巧みに反映している。